お葬式で喪主が行う挨拶

大切なご家族が亡くなり大きな悲しみでいっぱいの中、お葬式では場面ごとに挨拶を求められます。

「お葬式ってどのタイミングで挨拶するの?」

「挨拶ではどんなことを話せば良いの?」

「そもそも挨拶は喪主がやらなきゃいけないの?」

このような心配を抱えてお葬式を迎えると故人様とのお別れどころではなくなってしまいます。
ここではお葬式のときに挨拶で悩んで「故人様とのお別れがしっかりできなかった…」ということがないように、お葬式での挨拶について詳しくご説明していこうと思います。

お葬式の代表挨拶について

お葬式の挨拶は誰がいつやる?

お葬式ではいくつかの場面で参列者に対してお礼の挨拶を行います。
変に考えすぎてしまう方もいますが、挨拶は特に参列者が感動するような挨拶を行う必要はありません。葬儀に参列して頂いたことや故人が生前にお世話になったことへの感謝の気持ちを伝えることを意識しましょう

挨拶は喪主がする?

結論からいってしまえば、お礼の代表挨拶は「喪主が行わないといけない」ということはありません

喪主に変わり親族が挨拶を行っても全く差し支えありません。家族を亡くして冷静でいられない、人前では緊張して話すことができないといった方には大きな負担やストレスとなり、故人様とのお別れもしっかり行えなくなってしまいます。誰が代表で挨拶をするのかは相談して決めましょう

ちなみに、“喪主は故人様の妻が行うが挨拶等は長男が行う”というケースはよくあるケースです。

挨拶のタイミングは?

一般的には通夜の終了後通夜振る舞いの前後葬儀・告別式後(出棺前)精進落としの前後に行うことが多いようです。

「通夜と告別式で内容を変えないといけないの?」と悩まれる方も多いですが、どちらかにしか参列できない方もいらっしゃるので同じような内容になっても差し支えないでしょう。

野田市・流山市・柏市では、お通夜の日に挨拶を行うことはありません。告別式後(出棺前)の挨拶、精進落としの食事の前の2回が通常です。

挨拶の例文

挨拶は主に下記のことを話します。

  • 感謝の気持ち

    参列して頂いたことと、故人様との生前のお付き合いに対する感謝の気持ちを伝えます。

    本日はお忙しい中、亡き〇〇(続柄・故人様の名前)の葬儀(通夜)にご参列頂き誠にありがとうございます。
    故人の生前には、ひとかたならぬご厚情を頂き心より感謝申し上げます。
    こんなに多くの方々に見送られ、亡き〇〇も喜んでいることと思います。故人に代わり厚く御礼申し上げます。
  • 最期の様子

    故人様が亡くなる最期の様子を入れることも多いですが必ずではありません。少しだけ触れる程度でも良いでしょう。

    故人は昨年末に病状が悪化して入院をしておりましたが、闘病の末○月○日○時○分、最期は家族に見守られて眠るように息を引き取りました。
  • 故人様の人柄

    故人様との思い出話を入れることも多くあります。

    生前、故人は仕事一筋で厳しい人でした。しかし、私たち家族が困っているときには、すぐに手を差し伸べて助けてくれました。
  • 遺族の想い

    遺族から故人への手向ける言葉です。

    まだ教わりたいことがたくさんあったのですが、もう聞くことができないのが残念でなりません。
  • 今後のお付き合いのお願い

    これからも変わらずお付き合いして頂くお願いをします。

    まだ未熟な私たち家族に対しまして、今後とも故人生前同様と変わりなきご指導を賜りますようお願い申し上げます。
  • お礼の言葉

    お礼の言葉で挨拶を終えます。

    本日は誠にありがとうございました。

通夜後の挨拶

通夜終了後の挨拶

お通夜の終了後に行う挨拶では、通夜振る舞いへのお誘いや、翌日の葬儀・告別式の案内を入れます。

本日はお忙しい中、亡き〇〇の通夜にご参列頂き誠にありがとうございます。故人もさぞかし喜んでいることと存じます。
また、故人が生前ひとかたならぬご厚情を賜りましたこと、故人に代わり厚く御礼申し上げます。

故人は持病の〇〇が悪化したため、1ヵ月前から入院をしておりましたが、〇月〇日〇時〇分に家族が見守る中、息を引き取りました。享年〇〇でした。
まだ長生きをしてほしかったのですが、入院する直前まで趣味の家庭菜園を楽しみ、幸せな生涯だったと思っております。

ささやかではございますが別室にてお食事のご用意をしております。お時間がゆるせば、ぜひお召し上がり下さい。
なお、明日の葬儀・告別式は〇時より行います。何卒よろしくお願い申し上げます。

本日は誠にありがとうございました。

通夜振る舞い前後の挨拶

通夜振る舞いのときの挨拶

食事前

通夜後に挨拶を行っている場合は、なるべく簡単な挨拶が良いでしょう。

本日は亡き〇〇の通夜にご参列頂きまして誠にありがとうございます。
故人と懇意にして頂いた皆様にも、たくさんの思い出話があることと思います。ささやかではございますがお食事を召し上がって頂きながら、故人との思い出話をお聞かせ頂ければ幸いです。
また、故人は賑やかなことが大好きでしたので、あまり湿っぽくせずにお過ごし下さい。どうぞよろしくお願い致します。

食事後

明日の葬儀・告別式の案内を入れると良いでしょう。

皆様、本日は誠にありがとうございました。
まだゆっくり過ごして頂きたいところではございますが、ご遠方の方もいらっしゃいますので、この辺で終了とさせて頂きたいと思います。
なお、明日の葬儀・告別式は〇時より行います。ご都合がつきましたら御会葬頂けたらと存じます。
どうぞ足元にお気を付けてお帰り下さい。
本日は誠にありがとうございました。

葬儀・告別式後(出棺前)の挨拶

葬儀・告別式後(出棺前)のときの挨拶

葬儀・告別式後(出棺前)の挨拶は、通夜後の挨拶と同じような内容でも差し支えありません。

本日はお忙しい中、亡き〇〇の葬儀にご参列頂き誠にありがとうございます。故人も皆様にお見送り頂き、さぞかし喜んでいることと存じます。

故人は昨年の冬に倒れ、その後入退院を繰り返しておりましたが、5日前に容態が急変し、そのまま眠るように死去致しました。享年〇〇でした。
故人を失ったことがまだ信じられない思いではございますが、本人は苦しい闘病生活から解放され、ほっとしていると思います。

最後になりますが、故人が生前賜りましたご厚情に深く感謝申し上げます。
なお、残されました私たち家族に対しましても、故人生前同様と変わらぬご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

本日は誠にありがとうございました。
よく使われる話

下記の話は聞いたことがある方も多いと思います。挨拶の中に入れる方も多い話です。

人間は二度死ぬといいます。
一度目の死は肉体が“生命を終えたとき”。
二度目の死は人々の記憶から“忘れられたとき”。
どうか皆様、故人のことを忘れないでやって下さい。皆様の記憶の中で生かしてやって下さい。

精進落とし前後の挨拶

精進落としのときの挨拶

食事前

精進落としの前には挨拶の後に献杯を行います。

昨日、また本日と亡き〇〇のためにお集まり頂きまして誠にありがとうございました。
おかげさまで滞りなく葬儀・告別式を済ませることができました。
ささやかではございますが精進落としの御膳をご用意致しました。故人のことを偲びながらゆっくりとお過ごし下さい。
どうぞよろしくお願い致します。
献杯について
  • 献杯とは

    献杯とは故人様を偲び悼むため、敬意を表するために行います。

  • 献杯はお酒でするの?

    以前は日本酒が用意され杯で行っていましたが、近年では日本酒に拘らずに各自お好みの飲み物をグラスに注ぎで行うことが多くなっています。

  • 献杯でよくある間違い

    献杯と乾杯は違います。乾杯とは違いグラスを打ち付けることはしません。多くの方が間違えてしまうので注意しましょう。

  • 献杯はいつやるの?

    一般的には葬儀後の精進落としの食事や法要後の会食の場で食事を頂く前に行います。

  • 献杯は必ずやるの?

    宗教や地域の風習によって行わないこともあります。例えば、キリスト教では行いませんし、仏教でも浄土真宗では献杯を行いません。

  • 献杯は誰がやるの?

    献杯は本家筋の人や故人の兄弟等が行うことが多いですが、喪主が挨拶の後にそのまま行うこともあります。

喪主が献杯の発声を行う場合
(上記の挨拶の後に)
それでは故人を偲んで皆様で献杯を行いたいと思います。
ご唱和下さい。
「献杯」
ありがとうございました。
喪主以外の人が献杯の発声を行う場合
私は故人の〇〇(続柄)の〇〇(名前)と申します。
昨日の通夜と本日の葬儀・告別式と2日間にわたり、ご参列を頂きましてありがとうございました。
故人は賑やかなことが大好きな性格でしたから、皆様にお集まり頂いてきっと喜んでいることと思います。
ここに故人を偲んで皆様で献杯を行いたいと思います。
それではご唱和下さい。
「献杯」
ありがとうございました。

食事後

解散前の最後の挨拶となります。お礼と合わせて四十九日法要等の案内を入れると良いでしょう。

本日はお忙しい中、最後までお付き合い頂き誠にありがとうございました。
私たち家族の知らない故人の話を伺うことができまして感無量です。まだ思い出話をお聞かせ頂きたいところではございますが、このあたりで終了とさせて頂きます。
なお、四十九日法要は〇月〇日を予定しております。今後ともよろしくお願い致します。
本日は誠にありがとうございました。

挨拶を行う際に注意すること

挨拶を行う際に注意すること

挨拶で最も大切なことは感謝の気持ちを伝えることです。丁寧に話す必要はありますが、上手に話さないといけないわけではありません。

ゆっくり落ち着いて話す

緊張すると早口になってしまいがちです。早口だと参列された方に気持ちが伝わらなかったり事務的にとらわれてしまったりします。普段よりゆっくりとした口調を心掛けましょう

長くても3分以内が目安

挨拶は1~3分程度が目安です。長すぎず短すぎず簡潔に要点を話しましょう。1分も?とお考えになる方もいらっしゃるかもしれませんが「慌てずにゆっくりと一言一言を丁寧に」ということを心掛けると短めの文章でも1分はかかります。逆をいえばあれもこれもと考えると長すぎる挨拶となってしまいやすくなります。

忌み言葉を使わない

一般的には葬儀で使うことを避けた方が良いと言われる言葉がたくさんあります。主に下記の様な言葉です。

  • 重ね言葉

    「不幸を繰り返さない」という意味で重ね言葉は避けた方が良いといわれています。

    重ね言葉の例

    重ね重ね/重々/ますます/再び/しばしば/またまた/いよいよ/次々/再度/再三/再四/繰り返す/返す返す/くれぐれも/皆々様/いろいろ/なおまた/わざわざ/たまたま/たびたび…等

  • 死に連結させる言葉

    “死亡”や“存命中”等の言葉は使わない方が良いとされています。死亡は“死去”とし、存命中は“生前”という言葉に言いかえて表します。

    死去と逝去の違い

    “逝去”は尊敬語になります。身内以外の方が亡くなられたときには敬意を込めて“逝去”を使います。身内の訃報を伝えるときには“死去”を使います。

上記の様な言葉は「葬儀の場で使うべきではない」と言われていますが、実際にはあまり深く考えなくても良いと思います。

カンペは見てOK

よく告別式の前に暗記しようと必死に挨拶の練習をされる方がいらっしゃいますが、お葬式での挨拶はカンペOKです。挨拶のことで頭がいっぱいで故人様とのお別れもそこそこではよくありません。暗記された方でも、挨拶の場面では感極まって挨拶の内容を忘れてしまう方もいらっしゃいます。暗記していてもカンペは持っていた方が安心です

カンペの用紙は何でも大丈夫です

カンペで使用する用紙は常識の範囲内であれば何でも大丈夫です。常識の範囲とは便せん等はOKでチラシの裏紙等はNGということです。

最近はメモはスマホのメモ機能しか使わないという方もいらっしゃいますが、スマホを持って挨拶することを快く思わない方もいらっしゃいます。スマホをカンペで使用するのはやめておきましょう。感謝を伝えるには相手に合わせる気持ちも大切です。

家族葬でも喪主挨拶はするのか?

「家族葬でも挨拶はしないといけませんか?」

こんな質問をされることが多くなりました。結論からいってしまえば不要なことが多いでしょう
多くの葬儀社のホームページでは必要と煽っていますが、本当に家族だけでのお葬式では、かしこまって挨拶をすることの方が不自然で違和感がでることがあります。

ただ、あくまで“不要なことが多い”ということです。
家族葬といっても遠方から親戚が参列される場合には挨拶は行った方が良いでしょうし、として挨拶を行いたいという気持ちがあれば行うべきです。

実際に挨拶をするかどうかは家族で相談して決めると良いでしょう

その他のお葬式に関する挨拶

  • お寺への挨拶(出迎え)
    本日はお忙しい中、ご足労頂きまして誠にありがとうございます。
    私どもは何分不慣れございますので、ご指導頂きますようお願い致します。
  • お寺への挨拶(終了後)
    本日は大変丁寧なお勤めを賜りまして誠にありがとうございました。
  • 参列者への挨拶
    本日はお忙しいところ、お越し頂きましてありがとうございます。
    生前は大変お世話になりました。おかげさまで安らかな最期でした。

このひとり言をつぶやいたスタッフ

西野

西野隼央

専務取締役
所有資格:葬祭ディレクター/グリーフケア・アドバイザー/終活ライフケアプランナー

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